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「リトルビッグプラネット3」その26~メイキング「Seaside Surprise」メリーゴーランドギミック。

喜ぶとうさぎがピョコンと顔出す珍しい仕掛け付きリビッツ。
うさぎ...だよね?正面から見ないとこわいな。
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「リトルビッグプラネット3」その26~Seaside Surpriseギミックメイキング。




Tips:ギミック

ギミックとは仕掛けのことです。
LBPなら罠や遊具。


ギミックの意味は社会では広くいろんな使い方をされるのですが
LBPでは1つの罠や遊具を指すかと思います。
簡単なものはシンプルに紐でぶら下がるスポンジとか。
画面にHPゲージが表示される仕組みは違うかと思います。



今回はそのギミックを作ってみます。
プレイ動画
動画は作っている作業映像の一部になります。
なんとなく作業の流れの参考になれたらと思います。



本編のギミック
本編で作られているギミックは特別なプログラムが
組まれているものではなく、普通のポピット内の道具で
その全てが作られています。
ゾムゾムのお部屋のお買い物システム。
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ついでに言うと
LBPは特別なオブジェやデコレーションなどのアイテムがありますが
ギミックに限らずムービーやプレイステージにある全てが
普通のポピット内のもので作られています。

イベントシーンは一枚のボードで管理。
特別に撮ったもの(ムービー)を再生しているわけではありません。
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ニュートンが取り憑かれておかしくなるシーン。
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メリーゴランドギミック作り簡単な説明
題材とするDLC「Seaside Surprise」は
残念ながら国内版のオンラインが終了してから配信された
ステージキットです。ストーリーのようなものはなく
特別なアイテムもなくシンプルなステージですが
やはりコスチュームよりもこっちのほうが嬉しいですね。


こちらはこのパックで配信されているアイテムです。



このステージの中で面白いと思ったのが今回紹介する
メリーゴーランドのようなギミックです。
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プレイ動画は4つのぶらぶらするオブジェの最後の1つを
付けるメイキング動画です。
ギミックがどうやって作られたかは知らないので
本物とは仕組みが違うかもしれません。


2つの物の同期
Tips:デコレーションは実体のない影

使う2つのオブジェ。
回転するディスク(Rotating Disc)に付けたデコレーションの風車と
ぶらぶらするオブジェをくっ付ける作業ですが、

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デコレーションに紐は付きません。
*回転するディスク(Rotating Disc)はデコレーションしか
回転させません。

デコレーションは実体のない影です。
空中に投影されているものと考えて下さい。



風車と紐付のぶらぶらオブジェは繋がってはおらず、
それぞれが独立して動いています。
このような「くっつかない物」を近寄らせるには
フォロワーで追わせるというかたちになります。


「羽の一点を紐付のオブジェが追っている」という
かなりピンポイントなところがクリエイターにとっては
面白い、というかチャレンジしがいのある、
あるいは面倒くさいところではないかと思います。




どうやってピンポイントに追わせるか。
位置を図るオブジェを作る
こういうものを作ります。

直径が風車と同じくらいの円盤です。
風車とこの円盤の回転は同じに調節して下さい。
赤いステッカーパネルは常に直立状態にします。
そしてタグを付けます。
このタグの位置は風車と紐がくっ付いて見える位置です。
赤い針を付けて紐の位置をわかりやすくしてみました。
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回転させてみます。
赤い針の先とタグの位置を見てて下さい。
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紐のくっ付く位置とタグは横の位置が同じになります
風車と円盤のスピードが合っていれば同じ位置を取れます。
大変なのはこの同期させる調節です。
より正確に同期するようにスピードを調節しなくてはいけません。


ぶらぶらするオブジェを合わせる
ぶらぶらするオブジェのぶらぶらしない部分にフォロワーを
付ければ横の追っかけは完成です。


ぶらぶらしない部分とは
上の方になる金属の部分です。
ただしこの場所が上過ぎるのでステッカーパネルで下に継ぎ足しています。
フォロワーの位置はタグを追える範囲にないといけないので
ステッカーパネルの真中辺りですね。

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動画ではこれを4つ作っていますので
最終的に4つのタグにはそれぞれ重ならないようにラベルを付けます。
例えば
ぶらぶら1号
ぶらぶら2号
ぶらぶら3号
ぶらぶら4号
面倒くさいので動画では「R1~4」にしていますが....


奥行きの同期
「タグ付きのステッカーパネル」に
「ぶらぶらするオブジェ」の動かない部分が反応して
奥行き移動させます。
*動かない部分は上過ぎるので実際は継ぎ足した
ステッカーパネルの方で反応させます。


最低限レイヤー移動の分の「タグ付きのステッカーパネル」が
必要です。正面奥にも1つづつ必要になるのがほとんどです。
ここでも微調整が必要となります。
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セレクターで反応する度にスピードが変わります。
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安定させる
一番知りたいのがどんなギミックでも安定のさせ方です。
「Seaside Surprise」では動画でもご覧のように
結構「ぶらぶらオブジェ」を引っ張っても位置がずれません。

リビッツは空中でも物を動かす力があるので
安定していないとずれてしまいます。

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引っ張ってもズレない仕組みが必要です。
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安定の仕組み①:狭いポイントに重さを増す。
「ぶらぶらしない部分」の上の金属部分です。
たぶん最初からあの伸びた棒は何?だったと思います。
避雷針ではありません。
あれは安定棒です。短くすると重さも軽くなります。
さらに下向きのムーバーが横方向の安定を図っています。

重さはその物にカーソルを重ねて[R2]でわかります。
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安定の仕組み②::ぶらぶらするオブジェ自体にフォロワーをつける
フォローするのは横移動です。
軽めに設定すればリビッツの大暴れを防いでくれます。
あまりに乱暴なリビッツは落としてしまうのもありですね。
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その他の安定
奥行き方向への安定性が課題。
複雑になるので今回は付けていません。

おそらく何も仕組みをつけない「ぶらぶらオブジェ」では
大暴れしていれば奥行きのズレからいつかはおかしな動きに
なると思います。

ですが「Seaside Surprise」で動物のボードが貼ってあるように
リビッツの奥行きに対して動きを制限をするのも
手だと思います。ボードの表示が嫌なら掴んでいる時だけ
透明なボードを実体化させるというのもいいと思います。


ところで
今回のような動きはレールを使っても似たものが作れます。
レール自体は傾きも含め移動もできますので
エミッターも使えば面白いものができそうです。
ただし今回のメリーゴーランドような場合はレールにループ仕様が
ないために手間がかかります。


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